工学研究科
物質制御工学専攻 修了
生産技術部(愛媛)
2011/4/1入社
AIを使ってデータ解析し
運転の自動化を目指す
Q1:住化農業資材を志望した理由は?
大学で粉体工学を専攻し、「スラリー」粉体と液体が混ざった物質を研究していました。その研究が当社で役立つと思い志望しました。また、当社は巨大企業ではないため、研究から工業化までの一連の仕事に携われると思い、その点にも魅力を感じました。
Q2:現在はどのような業務に携わっていますか。
入社後、技術開発部(現:技術開発研究所)に配属され、約8年半、種子のフィルムコートの研究に携わっていました。2019年10月に現在の生産技術部に異動し、フィルムコートとペレットコートを製造する、新しい機械の導入と機械の改良を行っています。
その他、製造データの解析を通して、より製品の品質が高くなるように、運転条件の最適化を行っています。過去数年分のデータをクラウドに投入し、原料の特性と品質との相関性などについて、AIを用いて解析しています。
Q3:仕事にやりがいを感じるのはどんな時ですか。
入社当時の研究部門では、特許を取得した時、新商品が世に出た時、その商品で社会に貢献するとともに会社に利益をもたらした時にやりがいを感じました。現在は設備の改良、新設備の導入業務に携わっているので、機械導入時の達成感以上に作業者の方から「この機械を導入して作業がやりやすくなった」などの声を聞くとうれしいと感じます。
Q4:仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
研究も設備も同じですが、思うような結果が出ないこともあります。一回で上手くいくことはほとんどないので、諦めずこつこつと最後までやり抜くことが大切だと思います。特に設備関係は結果が出るまでの期間が長いので、粘り強さが大切だと考えています。
Q5:どのような目標を持って仕事をしていますか。
現在、運転の最適化は人が行っていますが、最終的には全自動運転にし、省人化を目指しています。一部では自動運転が可能な段階に来ており、スピード感を持って進めています。一方で、人の感覚を機械で上手く捉えるのは難しく、新しいアイディアが必要だとも感じています。全自動にするために、さらに解析精度を高めることが目標です。
Q6:住化農業資材の魅力とは?
研究からモノが開発され、工業化で商品化され販売される一連の流れに携われるところが魅力だと思います。大企業では分業制が多く、研究なら研究だけしかできないことがありますが、当社では、プロジェクト全体に携わることができます。もちろん、いろいろな業務を覚えなくてはいけませんが、その分達成感があります。若手でもやりたいと言えば国内外の様々なプロジェクトに参加できるのも魅力です。トップダウンだけの企業ではないので、声をあげればできることは多くあります。以前、私も海外プロジェクトに参加して大きな良い経験になりました。