多彩な分野で持続可能な
農業を支援する研究開発体制
農作業の省力化や収穫の安定化、作物の収量や品質の向上など、農業を取り巻くニーズは多岐にわたると共に、農業関連資材に求められる技術レベルもより高度になっています。当社では、潅水資材、栽培システム、種苗、種子加工、培土、肥料、バイオスティミュラント剤といった多様な商品、技術の研究開発に取り組み、持続可能な農業の実現をトータルに支えています。 長年にわたって蓄積された経験や知識を研究に活かすだけでなく、「農業を支援する」という想いのもと、化学工学、機械工学、植物育種学、植物病理学、植物栄養学、植物生理学、土壌肥料学などの側面から農業資材の性能と作物の品種特性や発芽性を制御するメカニズムの解明にも努め、コア技術を常に進化させています。また、グローバルな市場に対して国内外の営業と密に連携しながら、付加価値の高い技術・商品の開発に努めています。
当社の商品がどのように使われているか。営業担当者と開発者が足しげく現場を訪れ、ニーズの確認や開発品の評価を直接行い、結果を速やかにフィードバックしています。また、新商品の開発においては、その商品を工業的に安定して製造できるかという点も大切な要素。開発の早期段階から製造部門と連携をとり、安定生産と高品質を実現しています。 さらに、アカデミアだけでなく、住友化学と国内外のグループ会社、種苗会社、生産法人など農業関係の他企業や、機械メーカー、環境制御企業、ICT企業などの異業種企業とも連携し、社内外との多様なつながりの中で研究開発を進めています。
種子技術に関連する製品の改良、新規製品の研究開発を行っています。
高冷地向けの野菜・花きの新品種の育種・採種、育苗培土、新農業資材の性能評価と開発など、多彩な試験・研究開発を行い、付加価値の高い品種・栽培技術・採種技術の開発に努めています。
温暖地向けの野菜・花きの新品種の育種・採種、潅水資材や栽培システムの性能評価や開発、肥料や新農業資材などの性能評価や開発など、多彩な試験・研究開発を行い付加価値の高い品種・栽培技術、高機能の栽培システム、肥料、新農業資材を開発しています。また、組織培養技術や分析技術を活用した育種の高速化や効率化、野菜品目のゲノム情報を活用して市場性のある有用形質のDNAマーカーの開発や新品種開発等の先端的な育種技術にも取組んでいます。
種子のコート加工、潅水チューブや潅水関連資材などの工業化研究を行い付加価値の高い製造技術の開発に努めています。また、当社のコート種子や潅水資材の顧客からの要望に応えて、製品の改良・高機能化にも取り組んでいます。
種子生産に適した南米チリの気候・環境を生かして、当社の野菜新品種について高品質・高効率の種子生産を支える採種技術を開発しています。また、野菜品種や農業資材の南米地域向けの評価、開発にも取り組んでいます。